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2026.06.17

第3回 ── 素材のちから なぜ「ひのき」なのか。 香りの向こうに、科学的な理由がありました

温泉や森で感じるあの落ち着き。
ひのきの香りには、体が反応する理由があります。
「気のせいかな」と思っていたその感覚、実は科学がきちんと証明していました。

香りだけじゃない、ひのきの「5つの力」

ひのきといえば「いい香り」というイメージがありますが、それだけだと思っていませんか?

実は、ひのきが住まいの素材として選ばれ続けてきた理由は、香り一つではありません。私たちの体と暮らしに、静かにじんわりと働きかける、いくつもの力を持っています。

フィトンチッドとは何か

「フィトンチッド」という言葉、耳にしたことはありますか?

フィトンチッドとは、樹木が外敵から身を守るために発散する天然の揮発性物質です。森の中に入ると不思議と気持ちが落ち着く、あの感覚の正体です。ひのきはこのフィトンチッドを特に多く含む木材で、その成分が人の自律神経に働きかけ、リラックス状態に導くことが研究で明らかになっています。

温泉旅館のひのき風呂で、ふと肩の力が抜けた経験はないでしょうか。あの感覚が、家の中で毎日続く——それが、ひのきの家に住むということです。

人の感覚は、金属や厚い塗装に触れたときにストレス反応を示す一方、無塗装や薄い塗装の木材に触れるとリラックス効果が得られることがわかっています。素材の違いは、目に見えないところで毎日の心身に影響しています。

▼「国産」にこだわる理由

木材なら何でもいいのでは?と思いませんか?

実は、ひのきの中でも「国産ひのき」にこだわることには、大切な意味があります。日本の気候・風土で育った国産ひのきは、日本の高温多湿な環境に適応した性質を持っています。輸入材と比べて木の密度が高く、香り成分の含有量も豊かです。また、地元の山で育った木を使うことは、日本の森林を守ることにもつながります。

▼ひのきと他の木材、何が違う?

▼毎日の暮らしの中で、静かに働いている

あなたは家の中で、どんな「見えない力」を求めていますか?

ひのきの家に住む方から、こんな声をよく聞きます。
「空気がきれいな気がする」
「家に帰るとほっとする」
「子どものアレルギーが気にならなくなった」
——どれも劇的な変化ではなく、じんわりとした、でも確かな違いです。

素材の力は、派手に主張しません。
でも毎日・毎晩・何年も積み重なったとき、
それは暮らしの質として、体の調子として、家族の笑顔として、確かに現れてきます。
ひのきを選ぶということは、目に見えないけれど大切なものを、家の中に満たしていくということかもしれません。

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