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2026.10.07

『新築住宅の後悔ポイント ベスト10』 第2回【ランドリールームが狭くて使いにくい】

「ランドリールームが狭くて使いにくい」という失敗は、
注文住宅やリフォームで非常に多く見られるケースです。

原因が「洗う・干す・畳む・収納する」という一連の動作(家事動線)のシミュレーション不足にあるとすでに気づかれているのは
、素晴らしい着眼点です。まさにその通りで、
図面上の「〇畳」という広さだけで決めてしまうと、この罠に陥ります。

これを防ぐための具体的な対策を、4つのステップと設計のコツに分けて解説します。

ランドリールームの「狭さ」を防ぐ4つの設計ステップ

「洗う・干す・畳む・収納する」の各工程で、「誰が」「何を」「どれだけのスペースを使って」行うかを具体的に数値化していくのが確実な防衛策です。

1. 「洗う」の防衛策:家電とゴミ箱のサイズを先取りする

  • 洗濯機のサイズ(蓋の開閉): ドラム式の場合、扉が前に開くため、洗濯機の手前に最低でも 70〜80cmのスペース がないと、洗濯物の出し入れ時に自分が窮屈になります。

  • 「洗う前」の置き場: 脱いだ服を入れるランドリーバスケットを置く場所をあらかじめ確保します。床に直置きすると一気に狭くなるため、洗濯機上のデッドスペースや、棚の下に収まるように設計します。

2. 「干す」の防衛策:必要な「竿の長さ」を計算する

  • 「何人分をどう干すか」の計算: 一般的に1人分の洗濯物を干すには約50cmの竿の長さが必要です(4人家族なら約2m)。

  • ハンガーが壁に当たらない距離: 竿を設置する位置は、壁から最低でも30cm(できれば35〜40cm)離さないと、ハンガーに掛けた服が壁に当たって斜めになり、乾きにくいうえにスペースを無駄にします。

  • ピンチハンガーの旋回スペース: 角ハンガー(ピンチハンガー)が回転できるだけの空間があるかも重要です。

    3. 「畳む」の防衛策:専用カウンターの設置と「マルチユース」

    • 作業台(カウンター)の確保: 畳むための台は、奥行きが45〜60cmあると作業がスムーズです。

    • 使わない時は畳める仕様に: スペースが限られている場合は、壁に固定して必要な時だけ引き出す「折りたたみ式のカウンター」にすると、通路を圧迫しません。

    • アイロンがけのコンセント: カウンターの近くにコンセントを必須で配置します。

    4. 「収納する」の防衛策:「何をどこまで戻すか」のルール化

    • すべてをしまおうとしない: 家族全員の全種類の服をしまおうとすると、膨大なスペース(ファミリークローゼット級)が必要になります。

    • 「下着・パジャマ・タオル」に限定する: ランドリールームに収納するのはこれだけに限定し、他の服は各自の部屋や主クローゼットへ持っていくと割り切るだけで、必要な収納棚のサイズを劇的に減らせます。

    狭さを克服するための空間マジック(設計の工夫)

    どうしても物理的な畳数(広さ)を増やせない場合の防衛策です。

    • 扉はすべて「引き戸」にする: 開き戸(ドア)にすると、扉が開く分のスペース(デッドスペース)が生まれ、ただでさえ狭い室内がさらに圧迫されます。

    • 通路幅は「すれ違い」を意識する: カウンターや棚を置いた状態で、
      通路幅が最低でも75cm、
      理想は90cm
      あるか確認してください。
      洗濯かごを持った状態で行き来する空間が必要です。

    • 乾太くん(ガス衣類乾燥機)や全自動乾燥機の導入: そもそも「干す」という工程自体を減らせば、必要な竿の長さが1/3になり、空間を圧倒的に広く使えます。

    💡 設計時のチェックポイントまとめ 図面を見るときは、ただ「2畳あるから大丈夫」と思わず、**「洗濯機を開けて、濡れた服を取り出して、上の竿に干して、乾いたものをカウンターで畳んで、下の棚にしまう」という一連の動きの線を、実際に図面にペンで描いてみる(動線検証)ことを強くおすすめします。

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